皆さん、こんにちは。。。
鹿児島市皇徳寺台にある歯医者 さとう歯科医院の院長 佐藤裕幸です。
いつも当院の『歯のコラム』をご覧いただき、ありがとうございます。
さて、今日のテーマは、前回と同じくインプラントに関するご質問です
顎にインプラントを入れたいと思ったら
『顎の骨が薄くて手術ができない』と言われました
何か方法はないのですか?
というお問い合わせです。
基本的に、インプラントという治療は
人工歯根と言われるチタン製のボルトのようなものを
顎の骨の中に埋入し、その上に被せ物をつけて
天然の歯に近い感覚で噛めるようにする治療法です
インプラントは、国内外の多くのメーカーから発売されていて
メーカーによって様々な形のものがありますが
基本的には『スクリュータイプ』と言われる
棒状のネジが付与されているものがほとんどです
このネジ状の根っこ部分がアゴの骨の中に
完全に埋まることが必要となりますので
その直径よりも細い骨の場合は、手術できないということになります。
おそらくこの方は、そういう骨の状況だったのでしょう。
でも、これで諦めなくても良いのです
顎の骨が薄い場合、少ない場合でも
インプラントを可能にする方法があります。
それは、人工の骨を追加して
自分の顎の骨の薄い部分を厚くする
あるいは、高さの足りない部分を高くすることで
インプラントの埋入が可能となる場合があります。
様々な方法がありますが、中でも代表的なものとして
GBR、ソケットリフト、サイナスリフト
と言われる術式があります
(1)GBR
GBR法とは、顎の骨の幅が狭く、薄い場合に
人工の骨を使って厚みを増す手術になります
あまりにも薄すぎる場合は、
GBR法も適用できないこともありますので
これは実際に診させていただいての判断となります。
(2)ソケットリフト
上顎の奥歯にインプラントを埋入する場合
奥歯の骨の上方には、上顎洞という空洞があります。
(蓄膿の時に膿みが貯まるのがこの空洞です)
上顎洞底までの骨の量が足りない場合も
そのままではインプラントを埋入できないということになります
そこで、インプラントを入れるための穴を掘り
その穴の中から人工骨を上顎洞側へ送り込み
上顎洞底を持ち上げることで骨量を増やす手術です
骨量の不足分が少量の場合は
この方法が手術の侵襲が少ないのでよりベターです
(術後の腫れや痛みが少なくて済むのが特徴です)
ソケットリフトの場合は、
ある程度の骨量があり、少しだけ足りない場合に行われることが多いので
インプラントの埋入手術と同時にできることも利点の一つです
(3)サイナスリフト
これもソケットリフト同様、人工骨により
上顎洞内の骨量を増やすという術式になります
ソケットリフトとの違いは、
一気に大量の骨の増大が可能であるというところです。
ただし、その分侵襲は大きくなります。
(術後の腫れや痛みは、ソケットリフトより大きくなります)
サイナスリフトの場合は、元々の骨量によりますが、
インプラントの埋入と同時にできない場合もあります。
その場合は、まずサイナスリフトを行い
追加した人工骨がきちんと自分の骨に置き換わってから(約半年)
インプラントの舞入手術を行いますので
治療期間は少し長くかかります
ただし、(2)のソケットリフトや(3)のサイナスリフトは
上顎洞内を触りますので、喫煙者や慢性の鼻疾患をお持ちの方は
粘膜の状態が悪く、手術を行えない場合もあります
以上のように、骨が薄い場合でもインプラントを可能にする方法は
いくつかありますので、
諦めることなく、当院にご相談いただければと思います。