鹿児島市皇徳寺台の歯医者　さとう歯科医院の院長　佐藤です。
いつも当院の『歯のコラム』をお読みいただき、ありがとうございます。

本日のテーマは・・・

前歯の隙間が気になるのですが、治療可能ですか？

というテーマです。

前歯に隙間のある人って時々見かけますよね。
芸能人で言うと、タモリさんとか、ジャンボ尾崎さんとか・・・

結論から言うと、前歯の隙間は治療可能です！！

ただ、隙間がどのような原因でできているかによっては
きちんとその原因に対応しておかないと
時間の経過とともに再発してしまうということにもなりかねません

まずは、前歯の隙間をなくす方法についてお話ししますね。

（１）矯正によって隙間をなくす方法

まずは、歯と歯の間にできた隙間を矯正をすることにより
両側の歯を寄せたり、あるいは、内側に絞り込んだりして
その間の隙間をなくすことができます。

前歯だけの矯正で済まない場合が多いと思われます
その場合は、長期間かかる場合もでてきます。

（２）レジン（プラスティック）を詰めて隙間をなくす方法

一番簡単で、手っ取り早いのがこの方法かと思います。

隙間のある歯に、片方ないし両方の歯の表面にレジンと言われる
プラスティックを付け足すように詰めて
隙間を無くしていく方法です。

1日で治療が終わりますので、簡単です。

ただし、詰めたレジン（プラスティック）は劣化が早く
１〜２年で変色が見られたり、外れやすい場合も多いです。
また、プラークが非常につきやすいので
詰めた後、むし歯になりやすいとか、
歯周病になりやすいという欠点があります

（３）セラミック等の被せ物で隙間をなくす方法

隙間のある両側の歯を削って、セラミック等の被せ物を作り
それを少しずつ幅広く作ることによって隙間を埋める方法です

レジンを詰めるのに比べると、取れにくく
セラミックなので歯の表面にプラークもつきにくく
見た目的にも綺麗に仕上がります。

矯正で治そうとすると早くても半年程度、
場合によっては１〜２年かかる場合もあります。

それに比べると、簡単に、短期間で、綺麗になります。

ただし、この場合の欠点としては
天然の歯を削らなければならないこと。
場合によっては神経をとらなければならない場合もありますので
歯を長く残すという点ではマイナスです。

しかし、歯を削る量を最小限で済ます方法もあります。

それは、ラミネートベニアと言われる方法です。

この方法は、一種のセラミックなのですが、
削る量を最小限にします。

表側と歯の間をほんの少しだけ削ります。
裏側は先端を除いて全く削りません。

普通のセラミックの被せ物をする場合は
全周にわたってかなりの量の歯質を削らなければなりませんが
ラミネートベニアにすると削る量が半分以下となります。

薄いセラミック（付け爪のような感じのもの）を
貼り付けて治療完了となります

かなりデリケートな切削とセラミックの製作が必要とされます
慎重に、丁寧に、繊細に、歯を削らなければなりません。
さらに、技工士さんは、その繊細に削られた模型に対して
細心の注意を払って、薄いセラミックを焼き上げていきます。
当院担当の技工士さんは、熟練の技を持っていますので
綺麗に仕上げてくれると思います。

 

隙間をなくす治療において注意する点があります。

それは、隙間ができた原因です。

若い頃からずっと同じ幅の隙間があるという人は
上記の治療法のどれかを行うことで改善すると思います

が、若い頃はそんなことはなかったのに
最近になって隙間ができてきたという方は要注意です！！

前歯の噛み合わせが悪くなって、そうなっている場合もあります。
また、奥歯が抜けたまま放っておいたために、
前歯まで影響がきている場合もあります。
噛み合わせや歯並びが原因で、隙間ができている場合は
上記の治療をやっても、一時的には改善するものの
時間の経過とともに、再び隙間が空いてくる可能性があります

原因をきちんと押さえた上で、適切な処置を選択することが
大切になってきますので、
そういう方は、ぜひ一度当院へご相談下さい。