インビザラインでできること #34

皆さん、こんにちは
鹿児島市の歯医者　さとう歯科医院の院長　佐藤裕幸です。
いつも当院のコラムをお読みいただき、ありがとうございます。

今日のテーマは・・・

『インビザラインでできること』です

前回のコラムでご紹介したように
インビザラインとは、当院が導入しているマウスピース矯正です

さすがに世界最大シェアを誇る『インビザライン』ですから
対応できる症例もかなり幅広いです。

もちろん、ワイヤー矯正に比べると
対応できないケースがあることは事実ですが

逆に、ワイヤー矯正にはできないこともいくつかあります。

たとえば・・・

などがあります

また、他のマウスピース矯正ではできないことで
『インビザライン』にはできることも色々あります。

などなどです。

特に、ワイヤー矯正ではできないことができるのが
『インビザライン』の特徴です。

ワイヤー矯正では、上下の歯が接触した状態で歯を移動しますので
元々の噛み合わせの位置から変えるのは、非常に難しいです。

ところが、『インビザライン』の場合は、上下の歯に
マウスピースをはめているので、上下の歯が接触しません。
食事の時は触れ合うものの、装置装着中は直接上下の歯が接触しませんので
歯並びを大きく変えて、正しい顎位（アゴの位置）に変えることが可能です。

これによって、ただ歯並びを治すだけでなく
アゴの痛み、首や肩のコリ、背骨の歪み、偏頭痛など
顎位のズレによって引き起こされる様々な症状まで
改善できる可能性があります。

ワイヤー矯正でよく見られるのが、
歯並びは綺麗になったけど、上下の歯がきちんと噛み合っていない
というものです。

実際、うちの娘も高校時代にワイヤーにて矯正をしました。

が、『インビザライン』の治療で使用する
口腔内スキャナー『iTero』でスキャンしてみると・・・

なんと！！
奥歯はほとんど噛み合っていなかったのです。

軽く接触はしているものの
理想的な噛み合わせにはほど遠いものでした。

ワイヤー矯正では、お口の外側からしか見ることができません。
従って、本当にきちんと噛み合っているのかどうかは
模型でも採ってみないとわからないのです。

ところが、『インビザライン』の場合は
非常に精度の高いスキャナーでスキャンし
コンピューターの画面上に表示されますので
一目瞭然で結果を見ることができます。

ワイヤー矯正では見過ごされてしまうような
噛み合わせの接触まできちんと作ることができるのです。

これは１）の顎位を変えることができるということで
可能になるものです。

顎関節症の治療は、非常に難しくて
なかなか僕ら開業医のレベルでは
完全に対応することは難しいのですが
『インビザライン』によって正しい歯並びと顎の位置に改善すると
2〜３年の期間は必要ですが、
削れて変形していた顎関節（関節頭）の骨が再生し
元の正しい形に戻った症例もいくつもあります。

ただし、これは、診断する歯科医師の技量によりますので
『インビザライン』をやっている
どこの歯科医院でも可能ということではありませんので悪しからず。

当院の診断担当の伊藤剛秀先生なら
患者さんの歯並びを治すことによって
顎関節症を改善させることが可能です。

身体全体のバランスを見た上で
噛み合わせの位置、顎の位置を決定して矯正することで
首や肩、腰、場合によっては膝の痛みなども軽減したり
改善したりすることさえあります。

当院の診断担当の伊藤剛秀先生は、そのような
全身と噛み合わせの関係にも目を向けながら
インビザライン矯正の診断を行なっております。

もちろん、それぞれのケースによって
１００％可能というわけでもありませんので
そこは実際に診せていただいた上での判断となりますことを
ご了承下さいませ。

以上、簡単に書かせていただきましたが、
これらがワイヤー矯正にはできなくて
『インビザライン』矯正だから可能になったことです。