鹿児島市皇徳寺台の歯医者 さとう歯科医院の院長 佐藤裕幸です。
いつも当院のコラムをお読みいただき、ありがとうございます。
今週は、先週からの引き続き
これをきちんとやれば『むし歯』は予防できる Part2
です。
先週からの続きの内容を書きますね。
(6)歯科医師または歯科衛生士による定期健診
自分でどんなにきれいに歯磨きしている人でも
完璧に100%きれいにできている人はほぼいません
だから、必要になるのが、プロによる定期的なチェックです。
『6ヶ月に1回は検診を受けましょう』とよく言われます。
が、私がお勧めするのは『3ヶ月に1度の定期健診』です
なぜなら、6ヶ月という期間は
むし歯がなかった所に、新たにむし歯ができるだけの十分な時間だからです。
全く健康だった歯質が、むし歯になって穴が開いてくるまで
4〜5ヶ月はかかるようです
(もちろん患者さんそれぞれの生活習慣や口腔内環境によって変わりますが)
当院では、3ヶ月ごとの定期検診にしています。
なぜなら、3ヶ月間隔なら、健康な歯にむし歯ができる前に
怪しい変化の時点で見つけることができるからです
むし歯になってしまうと、二度と健全な歯質には戻りません。
むし歯になる前の初期の段階で見つけることができたら
歯を削る必要がありません。
フッ素を塗布したり、ブラッシングを強化することで
穴が開くのを防止することができるかもしれないのです。
(7)プロフェッショナルな歯のクリーニング
歯科医師、または、歯科衛生士によるプロフェッショナルクリーニングは
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とも言われます。
私たちプロの手により、患者さんの歯の表面についた
歯石や歯垢、着色、ステインなどの様々な汚れを
機械を使って細かく丁寧に除去し、ツルツルにクリーニングしていくものです
ご自宅での歯磨きでは落とすことのできない
『バイオフィルム』というものを、きれいに取り去ることができますので
プラークの付着を抑制する効果があります。
これを受けている人と受けていない人では
5年後、10年後に、歯が残っている数に大きな差が出てきます。
(8)正しい食事の摂取
歯や歯ぐき、それを支える骨などを正常に保つために必要な栄養素を
正しい食事から摂取することもむし歯予防にとって大切なこととなります。
炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を
バランス良く食事から摂るようにしましょう。
カルシウムやビタミンDを含む健康的な食事を摂ることで
歯やそれを支える組織を強化します。
(9)乳幼児期からの口腔ケア
乳幼児期から正しい歯磨きを始めることで
むし歯になるリスクを低減させます
特に、日本人がなかなか使う習慣が確立しない
『デンタルフロス』を小さいうちから当たり前に使うことで
小学生、中学生になっても、無意識のうちに
歯磨きと言えば、『歯ブラシ』と『デンタルフロス』ということになります。
これは、うちの子供たちがまさにそうでした。
子供たちが1歳を迎える頃には歯が生えています。
その頃から僕が夜、仕上げ磨きをしていました。
歯ブラシとフロスを必ず使って!!
子供たちは、物心ついた頃には
『歯磨きするよ〜〜〜』と言うと
必ず『歯ブラシ』と『フロス』を2つ一緒に持ってきていました。
このようにフロスをすることが習慣になることが大切なのです
おかげで、うちの子供たちは
高校卒業するまでむし歯は一本もありませんでした。
そのくらいの予防は、実は簡単なのです。
大切なのは、乳幼児期からの正しい口腔ケアです
むし歯で苦しんだと思っている親御さん、
あるいは、これから親になる方々は
ぜひ子供たちをむし歯にしないような食事やお口の清掃(歯ブラシやフロス)の
習慣づけを小学校に上がるまでにつけてあげて下さい。
(10)ストレス管理
ストレスは歯ぎしりや口腔の問題につながることがあります。
ストレスを適切に管理することで、口腔の健康を維持しましょう。
『むし歯を予防する』ために必要なことを
前回から今回の2回にわたって書いてきました。