こんにちは
鹿児島市皇徳寺台の歯医者『さとう歯科医院』の院長　佐藤裕幸です。
いつもありがとうございます。

GWはいかがお過ごしでしたでしょうか？
僕は、人混みを避け、まん延や緊急事態宣言の都市を避け
とある場所で英気を養いました
とてもリフレッシュできました

さて、前回の投稿から２週間ほど経ってしまいました
間隔が空いてしまって申し訳ありません。
それでは、さっそく、７回目の投稿です

これも患者さんからよく聞かれることですが、
今回のテーマは・・・

私って歯周病ですか？

です。

結論から言わせていただくと・・・

はい！あなたは歯周病です！！

とお答えします。

まずは、歯周病について正しい認識を持って下さいね

歯周病とは

歯周病とは、見て字の如く
『歯の周囲の組織が炎症を起こしている状態』

ここで言う『歯の周囲の組織』とは・・・

歯ぐき、歯根膜（しこんまく）、歯槽骨（しそうこつ）です。

歯ぐきとは何？

歯ぐきはみなさん分かっていると思いますが
歯ぐきがどんな構造になっているとか、
どんな役割を持っているかはご存知ですか？

意外にご存じないのではないかと思います。

歯ぐきは、コラーゲンなどを主体とする結合組織や上皮からなっていて
大きな働きは、歯や歯槽骨を保護する役割です。

では、歯根膜とは何？

歯根膜は、歯の根っこの表面に付着している繊維状のもので
これによって歯は歯槽骨にしっかりと固定されています。
また、歯根膜は、クッションの働きを持ち、
歯にかかる負荷を軽減しています。
また、歯根膜には圧力センサーが備わっていて
歯に対して大きな力がかかりすぎないようにしています。
大きな力が働いた時には、反射的に口を開くようになっていて
これによって歯を守っているのです。

次に、歯槽骨とは何？

歯槽骨は、歯の根っこが埋まっている周囲の骨のことで
これがあることによって、歯はがっちりとして
何でも噛める状態に維持されるのです

歯ぐきから歯がニョキッと生えていると
思い込んでいる人も多いようですが
歯は歯槽骨にがっちり固定されて生えています。
その上を骨と歯を保護するようにしているのが歯ぐきです。

歯ぐき、歯根膜、歯槽骨に炎症がある状態を『歯周病』と言います。

 

さあ、それでは

なぜほとんどの人が歯周病なのでしょうか？

歯周病にもピンからキリまであります。

最も軽い歯周病は、歯肉炎と言われるもので
歯ぐきが赤く腫れたり
歯ぐきから出血したり
歯ぐきがモコモコして膨れていたり
そんな症状があるのもを『歯肉炎』と言います。

これが最も軽い『歯周病』

この状態は、痛みがあることがほとんどないので
本人が気づいていない場合も多々あります。

次に、最も重症の『歯周病』は、
歯を支える歯槽骨が全くなくなって
歯がグラグラしたり、プラプラしたりしている状態
場合によっては、自然に歯が抜けるということもあります。

もちろん、この状態までいくと
周囲の歯ぐきは赤く腫れ上がり
出血や膿みが出ている場合もよくあります。

しっかり力を入れて噛むこともできません。

僕たちが日常臨床で患者さんの歯ぐきを見ていますが
ほぼ全ての患者さんの歯ぐきのどこかには
必ず炎症があり、出血したり、赤く腫れていたりします。

お口の中の歯ぐきのたった１ヶ所からでも出血している状態なら
これは完全に『歯肉炎』ですから、この状態でも『歯周病』です

ということで、

ほぼ全ての人は『歯周病』になっていると言えます。

今日はこのへんで。
次回は、どうすれば『歯周病』にならないのかについて
書くことにしますね。