こんにちは
鹿児島市皇徳寺台の歯医者『さとう歯科医院』の院長　佐藤裕幸です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

またまた間隔が空いてしまいました。申し訳ございません。

前回の投稿の最後に書いたように
本日は『歯周病にならないためには』というテーマで書きます。

歯周病にならないためには、どうすれば良いか？

歯周病の原因は、皆さんご存知ですよね？

歯周病は、プラーク（歯垢）の中にいる歯周病菌が
歯ぐきの中や骨の中に感染することによって起こります。

そう！！

つまり、プラークの磨き残しが原因です

歯周病を予防する唯一の方法

それは『プラークコントロール』です
いわゆる『歯磨き』ですね。

でも、皆さん、ここで疑問に思いませんか？

歯磨きをしていない人って、ほぼいませんよね。

ほとんど全ての人が歯磨きをしているのに
なぜほとんどの人が歯周病になっているのか？

それは、きちんと磨けていないからです

そう！
大切なのは、歯磨きをすることではなくて
歯磨きした時に、きちんとプラークを取り除けていることなのです

『磨いている』のと『磨けている』のは大きく違います

まず、歯ブラシで磨く

これは皆さんやっていると思いますが
じゃあきちんとプラークが落とせているでしょうか？

８〜９割の方が、きちんとは磨けていません
歯磨きしたのにプラークが残っていては
歯磨きしたことになりません

その状態が続いているから
歯周病になってしまうし、歯周病が改善しないのです

では、なぜ磨けないのか？

その理由として考えられるのは・・・

①使っている歯ブラシが良くない
②歯ブラシの使い方（動かし方）が良くない

大体この二つの理由だと思います。

①使っている歯ブラシが良くない

 

ヘッドの大きいもの

これだけヘッドが大きいと
奥歯の方にはなかなか入っていきません
ブラシが入らないということは
磨けないということです

 

 

 

山切りカットと言えば・・・

意外に使っている方が多いこの歯ブラシ・・・
絶対に使って欲しくないものの一つです

なぜなら、歯の幅は一本一本違います。
でも山切りの幅は同じですよね。
ということは、この幅に合う歯以外は
ほぼ磨けないということです。

山と谷が合ったらピタッと磨けますが
山と山では全く磨けませんよね。

私がおススメする歯ブラシは、こんなものです

 

オーソドックスな形のものです

 

 

 

 

 

 

そして、ヘッドの大きさが小さめのもの

幅も狭く（8.5mm）
ヘッドの大きさも小さめ（23.0mm）

 

 

 

 

 

 

これは歯科医院専用で発売されているものです。

柄に若干のカーブが付けてありますが
このカーブが日本人の歯列のカーブに合わせてあって
奥歯に行くほど磨きやすい形状となっています。

ヘッドの幅が狭く、
ヘッドの長さも上のものよりさらに小さくなっています。

 

 

基本的には、歯科医院に置いてあるものが
磨きやすくて、プラークを落としやすいものということです。

②歯ブラシの使い方（動かし方）が良くない

プラークを落とすには、歯ブラシの毛先を使います

毛先を使って細かく動かすことによって
かなりきれいにプラークを取り除くことができます。

ゴシゴシ磨かないと磨いた気がしないという方が大多数ですが
実際には大きく動かしてゴシゴシ磨いている方は
ほとんどプラークが落ちていません。

磨きたい場所に、きちんと毛先を当てる！！

そして、その場所からズレないように小さく動かす

これがポイントです。

 

でも、これだけでは不十分！！

なぜなら、歯と歯の間はまだ磨かれていないからです

次に大事なのは、歯の間の清掃です

これは歯ブラシでは全く落とせませんから
専用の道具を使います。

それが、歯間ブラシと糸ようじ（フロス）です

では、次回は歯間ブラシや糸ようじ（フロス）などの
補助的清掃用具についてお話しさせていただきますね。