皆さん、こんばんは。
鹿児島市皇徳寺台の歯医者『さとう歯科医院』の院長　佐藤裕幸です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今回も前回の投稿から間が空いてしまいました。
ごめんなさい。

前回の歯周病の続きから外れてしまいますが
最近、患者さんから同じことを何回か聞かれたので
そちらについてお話しさせていただこうと思います。

インプラントは誰でも受けられますか？

『インプラント』って、さすがに最近はご存知ですよね。

インプラントとは・・・

抜歯した場所に、人口の歯根（根っこ）を埋め込み
それが骨と完全に結合するまで待った上で
その上にセラミック等の被せ物を作り
しっかりと噛めるようにする治療法のことです

外来で済む程度ではありますが
一応手術ですから、
患者さんの条件によってはできない場合もあります。

だから、誰でも受けられるというわけではありません。

インプラントができない患者さんとは・・・

インプラントは、歯ぐきを切開し、
その中にある歯槽骨に直径４ミリ程度の穴を開けて
そこにインプラントを埋入していく手術となりますので
外科手術が禁忌となる全身疾患等がある患者さんは
インプラントができない場合があります。

インプラントのできない場合の具体的なものは・・・

・高血圧でコントロールされていない方
・血糖値の高い方
・骨粗鬆症で投薬を受けている方
（抜歯など骨に刺激や損傷が加わる処置や手術は、ほぼできません）
・関節リウマチに罹患している方
・直近６ヶ月以内に、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの発作を起こしたことがある方
・人工透析を受けている方
・癌や腫瘍などの治療中の方
・その他、内科的に投薬や加療を受けている方
（但し、病気の種類やその時の状況によって可否があります）
・口腔内の清掃状態が非常に悪い方
・歯周病の進行がひどい方
・定期的なメンテナンスに通えない方
・精神疾患等により担当歯科医師と十分なコミュニケーションが取れない方
・認知症の方
・ステロイドを長期にわたり服用している方
・白血病、血友病、肝疾患などにより止血が困難な方

などなどです。

逆に、全身疾患を持っていてもインプラントできる場合は・・・

・高血圧症だが薬をきちんと服用し正常値の範囲内に安定している方
・糖尿病ではあるが、食事療法や投薬により
血糖値が低い数値で安定している方
・狭心症や心筋梗塞、脳梗塞の既往はあるが
直近1年ほどは発作もなく、症状が安定している方
・ペースメーカーやステントが入っている方
・さほど程度の酷くない高脂血症
・癌や腫瘍であったが、抗がん剤や手術により回復している方
（ある種の薬（BP製剤）を服用している場合は除く）
・軽度の肝疾患、腎疾患の方

などなど・・・・

細かくは主治医にご相談下さい。

何よりもインプラントをすることのメリットは・・・

歯が抜けた後に、人口の自分の歯ができて
抜ける前と同じように、天然歯のように噛めることです。

違和感もなく
何でも自分の歯のように噛むことができ
取り外しの面倒臭さもない
そして、綺麗な笑顔を維持することができる

しかも、隣の歯などに負担を求めないので
周りの歯の寿命が非常に長く延びます。

ひいては、お口の中に自分の天然歯が多く残り
より長く、どんなものでも噛める生活を送ることができます。
もちろん見た目も美しく、違和感なども全くなし！！

これで介護から脱却できる可能性が非常に高くなります。