鹿児島市皇徳寺台の歯医者『さとう歯科医院』の院長 佐藤裕幸です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今回も患者さんからの質問にお答えさせていただきます
インプラントは高齢者でも大丈夫?
当院の患者さんも、開業して32年目ともなると
ご高齢の患者さんが多くなってきました。
ご自身の歯が28本揃っている方は、ほとんどなく
大抵の方は、抜いた所を入れ歯か、ブリッジで補っていると思います。
ところが・・・
入れ歯の場合
何よりも装着感が悪い、違和感が多いのが最大の欠点です。
さらに、自分の歯に金属のバネを引っ掛けます。
そのバネのせいで、引っ掛けた歯のむし歯や歯周病が進行し
数年で抜歯になってしまうというのが現状です。
結果、だんだん自分の歯が少なくなり
どんどん入れ歯の部分が大きくなっていき
最終的には総入れ歯になってしまう
という結末になる方が圧倒的に多くいます。
いやほとんど全ての方がと言ってもいいかと思います。
ブリッジの場合
抜けた、あるいは、抜いた歯の両側にご自身の歯がある場合は
入れ歯にするよりも、ブリッジにする方が多いでしょう。
特に、年齢が若いと、入れ歯に対する抵抗がありますし
取り外しをしない方が手入れが楽だからという理由で
若い人ほどブリッジを選択するケースが多いと思います。
しかし、ブリッジには大きな欠点があります。
それは・・・
ブリッジを入れるためには、
自分の歯を削らなければならないということ
仮に、抜歯した歯の両隣が健全歯だとすると
全くむし歯のない歯を相当量削る必要があるのです。
そして、歯はエナメル質がなくなると
むし歯に対する抵抗性が非常に低くなります。
つまり、むし歯になりやすくなるということです。
さらに、歯を削るデメリットの上に
抜いた歯の部分にかかる咬合力を
支えとする両脇(両脇だけでない場合もあります)の歯に
かなり大きな力がかかってくるようになります。
すなわち、ブリッジを選択すると・・・
自分の歯をかなり大きく削らなければならないだけでなく
その支えとなる歯への負担がかなり増加するのです。
そのため、数年から10年ほどの間で
むし歯が再発したり、歯周病が進行したり、
神経の無い歯だと歯根破折と言って
根っこが割れて抜歯となってしまう場合もあります。
要するに、ブリッジも
特に、保険の銀歯のように質の悪い材料を使うと
自分の歯をどんどん失うということになるのです。
上記のように、入れ歯やブリッジを選択すると
長い年数経過するうちに
どんどん自分の歯を失ってしまいます
そんな時にインプラントを入れてあげると・・・
・取り外しをする面倒臭さもなく
・両隣の歯を削ることもなく
・両隣の歯に負担をかけることもなく
・違和感なく何でも噛める
結果的に、残っている自分の他の歯を
長期間にわたって守ることになるのです。
では、インプラントは高齢者でもできるのか?
ということですが、答えは・・・
できます!!
ただし、全身的な病気がないか、
きちんとコントロールされている方に限ります
前回の投稿で挙げたような病気を持っている場合は
インプラントはできません。
が、高血圧や糖尿病、高脂血症などの病気であれば
程度が軽かったり、お薬できちんとコントロールされている場合は
インプラントの手術は可能です。
骨粗鬆症になっている方や
骨粗鬆症の予防のためのお薬を服用されている方は
残念ながらインプラントはできません。
また認知症の症状が出ている方は
歯磨きなどによるインプラント周囲の清掃が
あまりできませんので、これもオペをしない方が良いと思います。
お元気な高齢者の方が、非常に多くなっています。
最後まで元気に過ごす秘訣は、
そう!自分の歯で何でも噛める状態にあること!!
です。
そのためにも、入れ歯やブリッジよりも
インプラントが望ましいのです。
結論から言うと、